すべてはシナリオ③ ―出逢う前に魂は知っていた―
- 美羽~miu~

- 11 分前
- 読了時間: 4分
②からのつづき♡
「またね」
そう言った瞬間
再び視線がロックされました
いつものように目を逸らすことができない
でも
その日はいつもとは違って――
全身が硬直し
次の瞬間には
ものすごい何か分からない巨大なエネルギーが
身体から脳天へと一気に突き抜けた
そしてその直後
息が吸えなくなり
空氣が入ってこない。
金縛りのように身体だけが
完全に止まってしまった。
目が逸らせない。
身体も動かない。
手も足も動かせない。
苦しい。
怖い。
なにこれ
やばい。
目…逸らせない…!
身体も動かない…!
息を吸おうとしても
全然吸えない…!
『苦しい!苦しい!!』
『もう無理!!!』
『限界!!!』
『死んじゃう!!!!』
そう思ったその瞬間。
胸の真ん中で
【バン!!!!】
と大きな音がした
と同時に強烈な痛みが走った
胸の内側から何かに引き裂かれたような感覚
そして
その直後。
【ポーーーーン!!!】
胸からまあるいなにかが飛び出した
魂なのか
今でも正確にはそれが何なのかはわからない
ただ
【私の何か】
が彼の胸の中へ瞬間的に入っていった
彼の胸の中へ入った瞬間。
そこに広がっていたのは、身体の中ではなく…
【宇宙】でした
暗い深淵の
でも
どこまでも無限に拡がる空間
その中に
無数の光があり
果てしない宇宙が拡がっていた。。。
……ええ?!
……彼の胸…
穴空いてる?!?!
違う! 宇宙?!
宇宙だ!!💦
なんで宇宙?!?!
そして
その宇宙の中で
わたしは
はっきりとした映像を見ました
そこにいたのは
私でも
彼でもない。
ひとりの男性と
ひとりの女性。
二人は
離れたところにいました
そして
お互いの存在に氣づいた
その瞬間
二人は同時に
相手のほうへ走り出しました
迷いもなくまっすぐに。
ずっと
ずっと
逢いたかった人を
ようやく見つけたように。
そして
二人は
お互いに向かって
【やっと逢えたーーーー!!!】
そう叫びながら互いの身体へ
飛び込むように抱き合った…
まるで愛する人と引き裂かれた恋愛映画のように‥‥
と同時に
二人の姿と重なるように
先ほど飛び出たまあるいなにかは
オレンジ色の炎となり
もうひとつの炎とが合わさり
二つの炎が
くるくる
くるくる
溶け合うように回り始める
ひとつは
私。
ひとつは
彼。
なぜかそれだけはわかりました。
宇宙のなかで
互いを追うように
円を描きながら
二つの炎の境目が
混ざり合い
溶けていく。。。。
二つだった炎が
ひとつになっていく。
わたしは
その一部始終をはっきりと見ていました。
振り返ればあれは
まさしく陰陽図にみえました
しかも
このときはまだ
意識はものすごくはっきりしていた。
だから
頭の中は大・大・大パニック…!
【ナニこれ?!!】
【なにこれ?!?!】
【ナニコレーーーー⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️】
でした。
意味がわからない。
何が起きているのか
まったくわからない!!!
でも
どこまでが私で
どこからが彼なのか
そんなことさえ
わからなくなっていく。
二つの炎の境目が
完全に溶けて、ひとつになったころ。
今度は、それをみていた【私】のほうに変化が起きました。
「ナニコレ?!」と大パニックになっていたわたし
その思考が、ゆっくりと…ふっと…遠くなった
ひとつずつ消えていく…
力が入らない…
膝から崩れそう…
ダメ…… 家に帰らなくちゃ…
意識が遠くなる…
ムリ…
もう何も考えられない… 立っていられない…
そして頭での抵抗を手放したら…
全身を蕩けるような、なんとも言い難い安堵感に包まれて。。。
あぁ……
心地いい…
もう
何も考えなくていい…
何も
考えなくてもいい…
何も
頑張らなくていい…
ただ
ここにいたい…
この中に
ずっと…
ここで
ずっと溶けていたい…
このまま
戻れなくてもいい…
この【私】が
消えてしまってもいい……
そう思えるほど
満たされていました。
至高。
至幸。
至福。
恍惚。
満ち足る
多幸。
どの言葉も近い。
けれど
どの言葉でも言い表せない。
幸せという言葉さえ
少し違う。
何かを得て
幸せになったのではなく
何ひとつ
欲しくない。
何ひとつ
足りなくない。
ただ
ここに在るだけで
すべてだと感じた
そして
その感覚の中で
私は
ずっと
ここにいたい
と思いました
永遠に。
何が何だか分からないけれど…
ひとつでいたい。
離れたくない。。。。
このまま…
ずっと……
そう意識がなくなりかけた
その瞬間でした。
突然
何か分からない、ものすごい力で引っ張られた。
え……?
待って。
やだ。
やだやだやだやだ!!!
離れたくない!!!
いやーーー!!!
離さないでーーー!!!
そう思っても
抗うことさえできなかった
ひとつだった炎は
また
ふたつに分かれ
わたしは一気に
自分の身体へ戻された…
そして
しばらくしてから
私は氣づきました
あの感覚。
彼と出会う前に見た
あの夢。
映像が
同じだったのではありません。
【感覚が同じだった】
わたしは
彼を知る前に
あの感覚を
すでに
知っていた。。。。
すべてはシナリオ④へつづく

